去る2017年3月12日、六本木の会場『株式会社Speee Lounge』にて「編集女子が”私らしく生きるため”の書籍出版作戦会議」イベントが開催されました。
タイトルに「編集女子」が付くイベント開催は、じつはなんと1年半ぶり。
おしゃれな会場に、女性を中心としたお客さまが集い、おいしいコーヒーや、文具ソムリエール提供の「イケメン付箋」に囲まれながら、「書籍を出すってどういうこと?」「私もいつか書籍を出したい」……そんな内容をひっそりと、けれどあたたかい雰囲気の中で話す日曜日になりました。
■イベント詳細はこちら
イベントは2部構成、登壇者は4名。
イベントは、2部構成。1部は著者の2名が登壇、2部はそれぞれの担当編集者も登壇するという、多方面からの書籍についての意見交換と考察がこのイベントのミソでした。
まず、登壇者を改めてご紹介しますと……。
■1人目:文具ソムリエール 菅未里さん
『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)
『文具に恋して。』(洋泉社)著者
「文具ソムリエール」として、テレビやラジオ、雑誌に引っ張りだこの菅未里(かん みさと)さん。
■2人目:『灯台もと暮らし』編集長 伊佐知美
『移住女子』(新潮社)著者
書籍出版のため、世界一周の旅から一時帰国していた伊佐知美。
■3人目:フリーランスの編集者 佐藤喬さん
『毎日が楽しくなる きらめき文房具』『文具に恋して。』担当編集者
ご自身の著書『1982』(宝島社)を持ちつつ、普段はフリーランスの書籍編集者として活躍されている、佐藤喬(さとう たかし)さん。「編集女子」シリーズで初めての男性登壇者でした。
■4人目:新潮社 出版企画部 川端優子さん
『移住女子』担当編集者
伊佐知美が、1年ほどの書籍制作期間でとてもお世話になった新潮社の書籍編集者、川端優子さん。
当日の様子をちょっぴりご紹介!
著者・編集者が集い、書籍出版のあれこれを話す会。
オフレコの話も多かったので今回は全文書き起こしはできませんが、トーク内容と当日の写真を少しだけおすそ分け。
■一部
・書籍の紹介、概要
・「どうして書くことになった?」書籍刊行までの経緯
・出版までのスケジュール
・出版後の反響
・書籍を出版してよかったこと
・一番つらかったこと、時期 など
■二部
・書籍編集者の仕事とは
・なぜ著者をお願いしたのか
・どうしてこの本の編集者をやろう(やれる?)と思ったのか
・担当してどうだったか
・編集者目線で一番大変だったこと、困ったこと
・書籍とお金の話
・「書籍を出版したい、という人はどうすればいいと思う?」 など
■質疑応答 ※会場からの質問例
・書籍出版に一番必要だったことは何?
・これからのメディアはネットやSNSだと思うか?
・小説を書いて書籍を出したいのだが、方法は何がある?
・報酬単価は、書籍とウェブではかなり違う?
・世の中の印税事情について知りたい
・書籍執筆でつらかった時に、支えてくれたものは何だった? など
ちなみに一番盛り上がったのは、菅さんと伊佐の「”書籍を刊行してよかったこと”が、語弊を恐れずにいえばじつはあんまりなかった?」という話題や、佐藤さんの「書籍の未来は暗いといわれることが多いが、それは違う」という提言、そしてやっぱり「書籍出版とお金の話」でした。
私(伊佐)としては、質疑応答のコーナーがとてもおもしろかったですね。著者と編集者が複数人集まって同じテーマについて語る場は珍しいので、非常に勉強になる時間でもありました。
次回開催をお楽しみに!
さて。今回は、あまり内容をお披露目できませんでしたが……オフレコの内容を知ることができたのは、当日参加いただいたみなさまだけということで。
次回開催も企画中。もしご都合がよければ、ぜひ遊びに来てくださいね。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
文・伊佐知美
写真・タナカユウカ、荻原由佳(おぎゆか)
会場・株式会社Speee Lounge
これまでの「編集女子が”私らしく生きるため”の作戦会議」の様子
第1回「編集女子が“私らしく生きるため”のウェブコンテンツ作戦会議」
第2回「編集女子が“私らしく生きるため”の紙コンテンツ作戦会議」
第3回「編集女子が“私らしく生きるため”の旅コンテンツ作戦会議」
第4回「編集女子が“私らしく生きるため”の食コンテンツ作戦会議」
第5回「編集女子が“私らしく生きるため”のローカルメディアコンテンツ作戦会議」
第6回「編集女子が”私らしく生きるため”の作戦会議〜総集編〜」