秋の訪れとともにイチョウの木から、はらはらと舞い落ちるイチョウの葉と無数の銀杏たち。
自らの存在を知らしめるかのように、踏まれるたびに満ち広がっていく特有のあの”匂い”を確認するたびに、今年もまた「秋が来た」と、しみじみと実感します。
寒い寒いと体を縮ませて、くぐった暖簾の奥にある小さくて暖かな馴染みのお店。
ゆるりとした気持ちで、熱めの日本酒とともに炒った銀杏をちょぼちょぼ食べる幸福。そんな贅沢に満たされる「秋」を満喫しながら、わたしも大人になったなぁ、などと物思いに耽るのも「秋」だからなのでしょうか。