放課後、毎日のように立ち寄った学校の図書室。たくさんの本をむさぼるように読んだあのとき。その記憶はまだ、私のなかに鮮明に残っています。
そう、あれは世の中がデジタル化する前のお話。私たちは図書館の本を借りるとき、背表紙の裏のポケットに入っている「貸出カード」に名前を書いていたものです。
名前を書きながら、ちらと自分の前の貸出記録も見たりして「ああ、この本は長い間、誰にも借りられていなかったんだなあ」、「これ、あの子も借りて読んでいたんだ」、なんて思いを馳せていたものでしょう。
今は学校の図書室も、町の図書館も、きれいに改装されました。貸出システムも整えられ、近代的になりました。
でも便利にはなったけれど、すこしくたびれた貸出カードの質感やぬくもり、大切にポケットへしまう感覚は、もう味わうことができません。
だから、私は「読書記録しおり ワタシ文庫」を愛用しています。まるであの頃に使っていた本物の「貸出カード」みたいなあたたか味のあるデザインの、読書記録しおり。
本に挟んでおくだけで、なんだか懐かしい図書室のにおいのなかにいるみたい。そんな感覚が味わえます。
写真・文/Maki(文具lady. )
この商品について
読書記録しおり ワタシ文庫/Beahouse(ベアハウス)
参考価格:486円(税込)
公式HP:http://goo.gl/0uAAbG