長野県戸隠で暮らすフォトライターのクリハラさんによる、季節の花と地域の魅力を伝える「今日の一輪」をお届けします。
こちら長野県戸隠は、春が来たり冬に戻ったり。あたたかい日もありますが、まだ白い雪をかぶっている山々からの風は冷たく、あの「三寒四温」とかいう四字熟語を体感しています。
わくわくした気分で春を引き寄せようと、町の生花店でコデマリを買ってきました。
バラ科シモツケ属の落葉低木であるコデマリは、春に白い花を咲かせます。小さな花が丸くまとまり、また鞠が弾むようにゆれる様子から「小手鞠」という名前が付きました。
買ってきたコデマリは、花器に合わせてその枝を折ります。これは私が乱暴というわけではありません。
コデマリなど、水を吸いにくい枝物を飾るときは、その枝の根元を折ったり、叩いたり、または十字に切り込みを入れたりします。水と触れる面積を増やし吸水しやすくするためです。
花を長持ちさせるポイントなのです。
弓なりにしなった枝の先で揺れるコデマリは花言葉のとおり優雅で、そして上品でした。部屋の中で飾っていますが、春の風に吹かれて、揺れていることにします。
この花について
名前:コデマリ
種類:バラ科シモツケ属
花期:4〜5月
花言葉:「優雅」「上品」「友情」