これは特に冗談でもなく、大げさでもなく、IKEUCHI ORGANICのタオルを日常的に使い始めたその日から、私(灯台もと暮らし編集部・伊佐)は毎日のちょっとした瞬間が、少しずつグレードアップしていくような感覚を持ちました。

タオルが部屋の中にあるだけで、どうしてだか風通しまでよくなったような気さえする。そんな感想を持つのは私だけではないようで、全国、いえ世界中から、「ありがとう」の声が会社に届き続けているということです。

タオルとしての品質がいい。それは大前提のことだとして、プラスアルファの心地よさを感じるのはなぜだろう? その理由は、IKEUCHI ORGANICのタオルづくりへのこだわりにあるようです。

「風で織るタオル」とは

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IKEUCHI ORGANICの製織工場や本社、直営店で使用される電力の100%は、風力発電でまかなわれています。

具体的には、工場の近くに風力発電設備を持つのではなく、風力発電所の電力を購入することで、間接的に電力をまかなう「グリーン電力証書システム」を採用。

なぜ風力発電なのか?

それは、タオルの原料が「食べないとはいえ、コットン=畑の恵みである農作物」だから。気候変動の影響を最小限におさえ、オーガニックコットンを将来にわたって安定的に、かつ収穫量を増加させながらタオルの製造を続けたい──。

IKEUCHI ORGANICは再生可能エネルギーの普及に貢献することで、持続可能なモノづくりを目指しているのです。

まぎれもなく、大地が育てたオーガニック素材だけを使う

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また、IKEUCHI ORGANICの商品の素材は、すべてオーガニック。オーガニックコットンと、世界で一番成長が速い植物といわれる竹が原料の、バンブーレーヨンを採用しています。

「オーガニックコットン」と聞くと、なんだかそれだけで納得してしまいそうですが、オーガニックと一口にいっても、昨今の世の中には種類がたくさんあります。IKEUCHI ORGANICがいう「オーガニックコットン」について、もう少し深掘りしてみましょう。

大切にしている考え方は、以下3つです。

  1. 3年以上、農薬や化学肥料を使わない有機栽培で育てられていること
  2. 遺伝子組み換え種子ではないこと。より早く、効率的に均質な綿花を大量収穫できるよう人の手によって遺伝子組換えされた種は、生産ラインから厳格に排除されます
  3. フェアトレードであること。コットンを生産する農家が、安全かつ衛生的な労働環境下にあり、正当な生活賃金が支給されていること、正当な価格で安定的に購入し続けること

これを守るため、IKEUCHI ORGANICがタオル作りに採用しているのは、最も信頼性が高いと考える、インドとタンザニア「bioRe PROJECT」のオーガニックコットン。これは、オーガニック・テキスタイルの世界基準「GOTS認証」をクリアしたオーガニックコットンを提供する、スイス「REMEI」が提供しています。

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池内代表がタンザニアのREMEI社を訪ねた際の写真
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「bioReプロジェクト」は、貧困状態にある農村の人々の自立のためのソーシャルプロジェクトでもある
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世界のコットンの総生産量2,710万トンのうち、わずか0.5%がオーガニックコットン(数字はIKEUCHI ORAGNIC公式サイトより)

IKEUCHI ORGANICは、「オーガニックとは、自然環境に対してのみ使う言葉ではない」と考えています。人間も、自然の一部。「すべての存在に対して本来あるべき姿を築くのが、IKEUCHI ORGANICが考えるオーガニック」です。

赤ちゃんが口に含んでも安全なタオル

オーガニックベビー

「商品の安全性を保証するのは、企業の責任」。有害物質の影響をなくすことを目的とした、繊維の全加工段階における世界的に統一された試験・認証システムである「エコテックス規格100」の中でももっとも基準の厳しいクラス1を、IKEUCHI ORGANICは取得しています。

これにより、「赤ちゃんが舐めても大丈夫なタオル」を実現。今後は、創業120年の2073年までに、「赤ちゃんが食べても大丈夫なタオル」を目指しています。

IKEUCHI ORGANIC 株式会社
食品工場の安全基準である「ISO22000」も取得した本社工場
オーガニックエアー
赤ちゃんが舐めても安全で、かつ洗濯しても色落ちのしないタオルをつくるため、染色には重金属を含まない反応染料を使用
排水浄化設備
世界で一番厳しいと言われる瀬戸内海の排水基準をクリアする浄化施設で染色処理している。愛媛県西条市の「インターワークス」にて

コットンヌーボーの取り組みも

すでに申し上げた通り、コットンは工業製品ではなく農作物です。そのため、コットンの品質には毎年差が出るのが当たり前といえるでしょう。

IKEUCHI ORGANICは、「本当のオーガニックコットンであること。それは、より自然(ありのまま)に近いこと」であると考えます。

だから、ワインのように毎年の違いを楽しむ「コットンヌーボー」という商品も開発・販売。2011年から2017年まで、その年のロゴが入ったタオルを提供しています。

コットンヌーボーは、赤ちゃんの生まれ年が入った贈り物としても人気
コットンヌーボーは、赤ちゃんの生まれ年が入った贈り物としても人気

「品質がいい」それを超えた、お気に入りのタオルを見つけよう

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IKEUCHI ORGANICのタオルは、もちろん吸水性もよく、顔をうずめても気持ちいい。1回使っただけではわからないような、半年後の気持ちよさ……つまり、半年間フルで使い倒してもふわふわ感が変わらないといったような、タフさや商品としての完成度も、人気の秘密です。

けれど、ただ、その「使い勝手のよさ」だけが、人気の秘密ではありません。上記で述べたような、こだわりぬいた素材や生産工程、未来への希望が詰まった商品、会社だからこそ。日本中、世界中にファンがいるのではないかと、灯台もと暮らし編集部は思いました。買うことで、何か地球に貢献できているという気持ちを呼び起こしてくれるような。

IKEUCHI ORGANICには、定番の「オーガニック120」から「オーガニック960」、風になったタオルと呼ばれる軽い「オーガニック エアー」や「ストレイツオーガニック」、はたまたベビーグッズやパーカーなど、たくさんの種類の商品が用意されています。

そのすべてが「風で織る」タオル。作り方も使い心地も、風が通り抜けるようなさわやかさを持ったもの。

これからの暮らしに、IKEUCHI ORGANICのタオルを。自分や大切な誰かへの贈りものに、ぴったりの逸品です。

(一部写真提供:IKEUCHI ORGANIC)