千葉県我孫子市にある「North Lake Cafe & Books(ノースレイクカフェ&ブックス)」は、夕日が美しい手賀沼から北へ歩いて、徒歩5分のところにあるブックカフェです。
- 我孫子のブックカフェ「North Lake Cafe & Books」ができるまでの夫婦物語
地元野菜を贅沢に。季節の野菜のキッシュプレート
「North Lake Cafe & Books」は、ご夫婦で営むカフェ。料理や細かい事務仕事は奥さんの松田昌江(以下、昌江)さん、コーヒー選びや本のこと、力仕事を旦那さんの松田拓巳(以下、拓巳)さんが担当しています。
さっそく、おすすめだという「季節の野菜のキッシュプレート」を注文。キッシュは、茹でた空豆の上にベーコンとチーズ敷いて、卵と生クリームを混ぜたクリームを流しこみ、じっくりこんがり焼き上げています。
千切りのニンジンは味が濃く、レタスはシャキシャキと瑞々しいです。そら豆が層の間に挟まっている、見た目も可愛いキッシュは、塩気がいいあんばい。カリッとした生地に仕上がっています。もちもちのパンと一緒に食べても美味。
これらは地元で採れた野菜だと聞くと、なおさらおいしいですね。
「柏市沼南町の農家『Someya Farm』さんから食材を仕入れています。もともとは『料理がおいしい』と言ってくれるお客さんで、『よかったらうちの野菜も食べてくれませんか?』と提案してくれたことがきっかけです。」(昌江さん)
キッシュやサイドディッシュは旬の食材を使うようにしているそうです。
「『Someya Farm』さんは、露地栽培(*1)にこだわっているので、野菜は旬の季節にしか食べられません。でも、露地栽培だからこそ旬のものを食べられます。味付けよりも、いつ、どこで採れたものなのか、分かるものを食べることが大事だとも思います。店で食べる野菜は季節ごとに変わるので、お客さんにとっても楽しめることかも。」(昌江さん)
(*1)露地栽培:温室や温床などの特別の設備を使わず露天の耕地で作物を栽培する農法 引用:コトバンク
日替わりワンプレートランチをいただいたら、程よい苦味と、後味の甘みが美味しいハウスブレンドコーヒーと、レモンケーキをいただきました。
ハウスブレンドコーヒーには、昌江さんのルーツでもあるという宮崎県の「COFFEE ROASTER HAMASAKI」で焙煎したコーヒー豆を使用。ハンドドリップで一杯一杯淹れてくれます。
レモンケーキは、苦味が出るというレモンの内側の薄皮を全て取り除いて作られた、自家製のレモンジャムを使用しています。レモンの香りに包まれる、さっぱりとした味わいです。
ゆったり電源配備席で、読書や仕事を
店の入り口に目を向けてみると、アメリカのガレージを思わせる佇まいの本棚が。「本の仕入れの基準は自分がいつか読みたいかどうか、読んでおもしろかったかどうかです」と拓巳さん。
「あとは常連さんの顔を思い浮かべて『あのお客さんが好きそうだな』と思えたら仕入れます。お店を始めた頃は自分の本棚を公開しているようで、すごく恥ずかしかったですね。」(拓巳さん)
都内のカフェよりも、ひとり分のスペースが広く、とてもゆったりできる各テーブル席には電源が配備されており、開放的な空間で仕事もできるという配慮が行き届いています。
手賀沼が近くにあることに加えて日の光も入り、開放感に溢れている空間。
昌江さんがふるまう地元野菜をふんだんに使った料理を食べたら、拓巳さんが淹れる、香ばしい香りのコーヒーと選りすぐった本を片手に、心地よい時間を過ごせます。
このお店のこと
North Lake Cafe & Books
住所:千葉県我孫子市緑2-11-48
電話:04-7199-3251
営業時間:11:30 〜 19:30(火〜金)、10:00 〜 20:00(土・日・祝)
定休日:月曜日・第3火曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日定休)
その他:店舗裏に駐車場2台分完備
公式サイト:North Lake Cafe & Booksサイト