2015年3月、西荻窪駅から少し歩いた緑豊かな住宅街に、女性クリエイターのためのライフスタイル作りマガジン「箱庭 haconiwa」が作った新しいシェアハウスがオープンしました。

その名も「箱庭の住めるアトリエ」。DIYルームに四方の壁が異なるおしゃれな内装、四季折々の表情が楽しめる庭付き物件……女性クリエイターの感性を刺激する仕掛けがつまったシェアハウスの全貌を、箱庭編集長の東出桂奈(ひがしで けいな)さんに伺いました。

東出桂奈さん
箱庭編集長の東出桂奈さん

まずは内装を拝見!

「箱庭の住めるアトリエ」外観
「箱庭の住めるアトリエ」外観

東出桂奈(以下、東出) いらっしゃいませ。

── こんにちは! まずは内装を拝見……って、うわぁぁぁぁぁ! いきなりですが、これは、すごいですね!

箱庭の住めるアトリエのリビングルーム
リビングルーム
ダイニングルームと、縁側付きの庭
ダイニングルームと、縁側付きの庭
リビングルーム越しに見る「DIYルーム」
リビングルーム越しに見る「DIYルーム」
箱庭編集部お気に入りの雑誌が詰まったラック
箱庭編集部お気に入りの雑誌が詰まったラック
ハンギングプランター
箱庭のワークショップでも作った「ハンギングプランター」

── 内装がおしゃれ! 天井が高い! 庭がある! DIYルーム……。

外観が一般的な民家だっただけに、このギャップは驚きです。玄関に入ってからまだ数十秒しか経っていませんが、もうすでに住みたくなりました。

東出 ありがとうございます(笑)。

空間デザイン、DIYルーム、アート、暮らしの道具、雑貨……。箱庭編集部は全員が女性クリエイターなのですが、みんなが好きだと思う世界観や、こんな暮らしができたらいいんじゃないか、という夢やこだわり、理想をたくさん詰めました。

いいデザインやステキなモノに囲まれて生活すれば、日々いろいろな刺激があり、ワクワクする「新しいモノ」が生み出せるのでは? そして、そこでおもしろい人々が一緒に暮らすことで、何か「新しいコト」が始まるのでは?

そんな想いをカタチにするために生まれた、新しいシェアハウスです。

モノ・コトが生まれる暮らしを、ここから

リビングルーム

── まずは、どんなことができるのかを教えてください。

東出 基本的には自宅兼アトリエのシェアハウスで、1階が共有スペース、2階が各自の部屋になっています。定員は6名。箱庭のメンバーがすでに1人住んでいるので、他に5名の方が入居できる状況ですね。(2015年4月30日時点)

箱庭の住めるアトリエの間取り図

間取り図2階
(間取り図:特設サイトより引用)

── DIYルームが特徴的です。

東出 そうですね。1階の共有スペースに、工具類を揃えたDIYルームを設けています。電動ノコギリや絵の具、ペンチなど箱庭編集部いちおしのアイテムが置いてあるので、いつでも好きな時に好きなモノを作っていただけます。

あと、各自の部屋に「DIYウォール」があるので、色を塗ったり、棚を作ったりして好きにカスタムできます。一面を自分の好きにしていい壁があるって、わくわくしますよね。

DIYスペース

DIYスペースの壁にはいろいろ道具が収納できる

── 共有スペースの壁も、一面ずつ違うんですね。

東出 ウッドやタイルなど、向き合う壁によって部屋の印象がまったく違う作りになっています

モノを作ると、作品として写真に収めたくなったりもしますから、そういう時に、作品の雰囲気に合った壁を選んで撮ることができます。あとは、単純に4面違う家なんてないので、楽しいと思って(笑)。

リビングルーム

── 家具やインテリア雑貨なども、1つひとつがとてもかわいいです。「箱庭らしい」と言うか。

東出 内装は、渋谷のコーヒーショップ「ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」など感度の高いプロジェクトを手がける鈴木工芸社さんにお願いしました。家具や料理道具、雑貨なども、これまで箱庭で発信してきたものを中心にお気に入りのものだけを置いています。

「理想の暮らし」を探したい

箱庭の住めるアトリエ

── アトリエ付きのシェアハウスを作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

東出 シェアハウスって今はたくさんある時代ですし、心惹かれる素敵な物件も非常に多いです。でも、引っ越す際、結局同じような間取りや立地の家を選んでしまって、場所が変わるだけで、暮らす空間そのものは変化しないということって意外と多いんじゃないかなとも思っていて。

── たしかにそうかもしれません。

東出 そんな中、私自身がちょうど引っ越しを検討していたこともあり、いっそアトリエ付きの家があったらおもしろいんじゃないかと思ったんです。

私を含め、モノ作りが好きな人なら一度は「アトリエがほしい」と思ったことがあると思います。でも、現実問題として自宅以外に場所を借りるのは費用がかかりますし、毎日そこを往復するのは移動時間ももったいない。

自宅の中に、部屋以外の作業スペースがあるって、クリエイターにとっては夢みたいな環境だと思うんです。

リビングルーム
広い庭を望む縁側でゆったり

── 何か参考にした空間はありましたか?

東出 うーん、特にないですね……。北欧の陶芸家LISA LARSON(リサ・ラーソン)のアトリエはとても好きですが。

目指しているものとかも特にないので、自然体です。とにかく暮らしを楽しみたいという想いで作ったので……。箱庭のモットーは「無理なく、ゆるく」ですしね(笑)。あ、でもやるときはやりますよ。

DSC_9707
箱庭のアトリエからすぐ近くの通りの様子

── 立地についても教えて下さい。なぜ、中央線の西荻窪駅と、西武新宿線の石神井駅の中間という住宅街を選んだのでしょうか?

東出 このあたりは編集部員が大好きな土地なんです。箱庭のオフィスも西荻窪駅が最寄りです。

最寄り駅からは徒歩18〜20分ほどの立地のため、たしかに便利な立地とは言いがたいかもしれません。でも、駅から徒歩1分の高層マンションに住んでいても、時間がギリギリで電車のホームまで走ることってありますよね。その点、ここは「次の予定の場所まで◯分かかるから、◯時には出よう」というように、あらかじめ時間を読まないと行動できませんから、そういった意味でも時間と心にゆとりができます。

庭
庭の様子

あとは、善福寺公園などの緑地も近いので、お散歩も楽しいんです。春は桜、秋は紅葉が楽しめますし、庭には鳥が遊びにきます。東京都内だけれど、きちんと暮らすということのヒントが溢れている土地だと思っています。

女性クリエイターの夢を踏み出す一歩に

── 入居条件は、やはり「女性クリエイターであること」なんですよね?

東出 そんなことはないですよ。モノ作りが好きな方がより楽しめる設計になっていることは間違いないのですが、私はこれからクリエイターになりたい方もぜひ住んでみてほしいと思っています。

箱庭の住めるアトリエ

東出 今まで出会うことがなかったモノ作りが好きな女性が、6名集まって共同生活をする。そしてそこで、何か新しいコトやモノが生まれたとしたら、それってすごくおもしろいと思うんです。

例えば手芸が得意な方がいたら教えてもらったり、カメラと絵でコラボして作品やイベントを作ってみたり。可能性は無限大なので、これから何が起こるか私たちも楽しみにしています。

箱庭の住めるアトリエ
お風呂もかわいい「箱庭の住めるアトリエ」

── わくわくすると同時に、心からくつろげる空間で、何だか不思議な気持ちになりました。個人的にはWi-Fi完備なので、ここに住み着いて記事を書きたいです……。

東出 あはは、いつでも遊びにきてください。リビングにある机と椅子は折りたためるので、晴れた日は移動させてバーベキューをしたり、庭の果実をとったり。知れば知るほど魅力が深まるシェアハウスだと思います。美味しいお茶を淹れてお待ちしていますよ。

お話をうかがった人

東出 桂奈(ひがしで けいな)
女子クリエイターのためのライフスタイルつくりマガジン「 箱庭」の編集長・デザイナー。埼玉県出身、西荻窪在住。好奇心旺盛で暇さえあれば出かけたい。好きなものは、旅、写真、ものづくり、ユーモアのあるモノやヒト、民藝、植物、コーヒー、南米、北欧。
haconiwa / 箱庭
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箱庭の住めるアトリエについて

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