「IKEUCHI ORGANIC」特集、今回は広報の牟田口武志さんにお話を聞きました。

牟田口さんは、TSUTAYAで有名なカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCC)や外資系大手ECサイトの会社を経て、IKEUCHI ORGANICに入社します。

「大企業に居続けたほうが安心じゃない? 地方の中小企業に転職なんて」

世間一般にはこんな声が大多数なんじゃないでしょうか?

数万人規模の会社から社員数数十人のIKEUCHI ORGANICへ──。

その決断の裏には「人の顔の見えるものづくりをしている会社で働きたい」という、自分の心にまっすぐな選択がありました。

牟田口さんのアイコン画像

牟田口 武志(むたぐち たけし)

1977年、埼玉県生まれ。東京都在住。大学卒業後、映画制作会社、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、外資系大手EC会社を経て、IKEUCHI ORGANICに入社。好きなタオルはオーガニック120。

外資系大手EC企業を辞めてIKEUCHI ORGANICに

牟田口さん1

── 牟田口さんは、もともと外資系の大手ECサイトの会社で働かれていたとお聞きしました。

牟田口 はい。前職は、いわゆるグローバル企業でした。その前はCCCという、TSUTAYAを運営している会社にいました。

CCCでは、最初はレンタルDVDのバイヤーをしていました。TSUTAYAってほとんどフランチャイズなんですけど、その店舗の仕入れをしたりとか。この映画をこの地域には何本入れるかっていうのを、地域性を考慮しながら決めたりとか。

CCCは8年ちょっと、33歳くらいまで在籍していて、ずっとコンテンツに関わる仕事をしてきたんです。

── 現在IKEUCHI ORGANICでもECを担当されているとお聞きしたのですが、前職の経験が活かされているのでしょうか。

牟田口 前職ではウェブプロデューサーという肩書きで、書籍を扱っていました。トップページのバナーを変えたり、キャッチコピーを考えたりとか。担当する出版社と一緒に、どういうふうにサイト内で露出をしていったら売上が最大化できるか考えていました。

現在は広報、ウェブの通販や、マーケティングを担当しています。実際に数字を見て、改善ポイントを洗い出して、ここは変えたほうがいいんじゃないかとか。

妻のアドバイス

今治の海

── 想像ですけど、外資系企業で働いていると次から次へと新しい施策を考えなきゃいけないとか、効率化最優先なのかなというイメージがあります。

牟田口 そうですね。スピードはとにかく早いし、効率よく動いて最大限の成果を出すことを求められます。脱落したら、それはそのひとの能力が足りなかったというだけなので。当たり前の話ですけど、僕がいなくても成り立つ会社なわけです。

それが自分の中で大きな疑問になっていって。だからこそ、ちゃんとつくり手の顔が見える、IKEUCHI ORGANICみたいな会社に入ったのかもしれないです。自分にしかできない仕事をして、地域や関わるひとたちにもっと貢献できる会社ってあるんじゃないかなと考えました。

IKEUCHI ORGANICに出会ったのは「鎌倉投信」という、日本のいい会社に投資をする会社の説明会に行ったのがきっかけなんです。運用責任者の新井和宏さんの話がとにかくおもしろくて、その中で「IKEUCHI ORGANICというすごい会社がある」というお話があって。それが心に残っていました。

そのあと転職をしたいと考え始めたときに、妻に「IKEUCHI ORGANICっておもしろいよね」と相談したら、「私もそう思う。受けてみたら?」と言ってくれたんです。でもサイトで求人が出ていなかったので「募集していないんだよ」と伝えたら、彼女は「その規模の会社だったら、問い合わせフォームから応募すればいいんだよ」って言ってくれて(笑)。

牟田口さん2

── めちゃくちゃカッコいいアドバイスだと思います。

牟田口 次の日の朝にはメールを送って、そうしたら池内代表が「来週東京に行くから一度お会いしてお話しましょう」と返信をくれました。

── そして入社に至るという。

牟田口 そうですね。

細部に対して絶対に手を抜かないものづくり

── 世界的に有名な企業からIKEUCHI ORGANICに入社する選択は、よほど強く会社の想いに共感しないとできないんじゃないかって感じるのですが。そんなにも共感したのはどういった点ですか?

牟田口 うん、それはふたつあります。ひとつ目は、2003年の民事再生の際のことです。

そこでお客さんから支持されない会社だったら潰れちゃうと思うんですね。でも、「がんばれ池内タオル」ってサイトをつくるひとが出てきたり、応援の電話も殺到したり、「あと何枚タオルを買ったら会社が復活するんですか?」と問い合わせてくれる方々もいたそうで。

それは2003年の話です。2003年に、自分で応援サイトつくるってすごいことだなと思って。そんなに愛される会社があるんだという事実にまず驚きました。

もうひとつは、ものづくりにこだわる会社はたくさんあると思うのですが、IKEUCHI ORGANICはどこまでも細部に対して手を抜かない会社なんですよ。ひとつ例を出すと「タオルオリガミ」というクマのぬいぐるみの形をした商品があって、輪ゴムで留められてクマの形をしているんです。

で、広げるとタオルになるんですね。その輪ゴムっていうのが普通の輪ゴムじゃなくて、哺乳瓶のシリコンゴムと同じ材質なんですよ。そのゴムって輪ゴムの10倍とかする値段で。それをすることによって赤ちゃんが舐めても大丈夫な商品になっているんです。

普通の会社って、目に見えるけど普通のお客さんが気づかないところって手を抜くと思うんですよ。そこに手を抜かないのは、ものづくりの会社としてなかなかないだろうなと思って。その時点で自分の中ではすごく特別な会社に思えましたね。

どういうひとが何を考えてつくっているタオルなのか

牟田口さん4

── IKEUCHI ORGANICについて、今後こうしたほうがいいんじゃないかみたいな思いはありますか。

牟田口 代表の池内は、今68歳です。今までは池内が引っ張っていた会社で、去年社長が阿部に交代しました。それは社員一人ひとりが目立っていかないといけない会社になったんだなと解釈しています。

その中で自分ができる役割ってなんだろうって思ったときに、広報という役割なので、社外のお客さんに知ってもらう役割がまずあります。そのためには何より、働いているひとみんなが「自分たちはこういう会社で働いているんだ」ってまずは誇りを持ってもらうことが大切なんじゃないかなって考えています。

だからこそ、「イケウチのヒト」もやりました。イケウチのヒトの裏テーマは社内広報なんです。あれをつくることによって、社内が活性化すればいいなという思いがあったんです。

今は「代表の池内のつくった、池内タオル」という印象が強いと思います。ただ、これからはIKEUCHI ORGANICとしてとか、「IKEUCHI ORGANICのこのひとがいるからこのタオルを、商品を、買う」と思っていただかなければいけないと思っています。

僕らがつくっているタオルは、たとえばオーガニックコットンはタンザニアのなんとかさんがつくっているというのを、辿ろうと思えば、どこの農園の何さんがつくったのかってすべて辿ることができます。そういうことを知ってもらうことも大切なんじゃないかって考えています。

どういう人間が、どういう生き方をしていて、何を考えてつくっているタオルなのか、それを知ってもらった上でタオルを使ってもらえたらすごく僕としては嬉しいので、それを知ってもらうために自分はお手伝いできないか、貢献できないかって日々考えているんです。

牟田口さんとくいしん

── そういう点が大切なんだという気持ちは、どこから芽生えてきた感情なのでしょうか?

牟田口 なんでしょう……。やっぱり、前職の経験が大きかったですね。能力的には優秀な人材ばかりだったので、その中でいかに生き残るかしか、当時は自分のことしか考えられなかったです。でも、自分のキャリアだけを考えて働くことが本当に幸せなのかと思う瞬間があって。

それよりも、関わるひと、一人ひとりが自分にしかできない仕事を見出して、生きがいを感じて働く会社のほうが、規模とか知名度とか関係なく、幸せなんじゃないかって思ったんです。

いい出会いが、増えました

── 実際どうでしたか、働いてみて。

牟田口 めちゃくちゃ心の充実度は高いです。辞めようと思ったことは、まったくないです。

── ははは(笑)。

牟田口 本当に自分に合う、いい会社に出会えたと思っています。昔お世話になった、当時の役員の方に偶然会ったときに、「いい顔になったな」と言われました(笑)。

牟田口さん

── ちょっと無粋かもしれませんが、具体的にこういう点がよかったというのはありますか?

牟田口 いい出会いが増えました。この会社に入ってから、偶然の出会いがたくさんあって。それは、これまでいた大企業の中ではなかったですね。灯台もと暮らしのみなさんもそうですけど、つながった方々と一緒に仕事をしたりできているのは、本当に楽しいです。信頼できるひとや、同じ想いを持っているひとと仕事をすることができる。

かつ、IKEUCHI ORGANICのことを応援してくれるひとが本当に多いので、その中で働けるっていうのは何よりも幸せです。社内のひとも、みなさん真面目だし、ひととして好きな方々に囲まれて仕事ができる。それに尽きるかなと思いますね。

(この記事は、IKEUCHI ORGANIC株式会社と協働で製作する記事広告コンテンツです)

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