8月27日(土)、ここ秋葉原のアキバ・スクエアで第2回「全国ふるさと甲子園」が開催されました。一日で2,082名もの来場者が訪れたこのイベントは、「全国ふるさと甲子園」実行委員会が主催。人気の映画やドラマの「ロケ地」となった55の地域が一堂に会して「わがまち自慢」「ご当地グルメ」「特産品の販売」を通してふるさとをアピールし、No.1を競いました。
今、東京で暮らしているひとたちは、地域にどんな関心を持っているのでしょうか? 郷土料理を堪能しつつ、会場の様子をお伝えします。
会場に入ってすぐのステージでは、実行委員長の藤崎慎一さん(株式会社地域活性プランニング)による開会の挨拶がおこなわれました。「ロケツーリズム」をテーマにイベントを企画した目的は、会場に集まった来場者や地域団体に、地域の魅力を再認識してもらうことだそうです。
各地域のアピールタイムの様子です。日本各地から、満を持して集まっているグルメや名物ばかりなのが伝わってきます。それでは実際に会場のブースを覗いてみましょう。
郷土料理や日本酒を味わえる各ブースをレポート!
各ブースでは、人気アニメやドラマのロケ地になった地域ならではの食を堪能できます。その多くは、古くから地域に根づく郷土料理やお酒。伝統にこだわらず開発・発祥・定着した「ご当地グルメ」ブースも盛況のようです。
「笠間いなり寿司」茨城県笠間市といえば……?
会場には、他にもたくさんのブースがあるわけですが、だんだん自分のふるさとも何を出展しているのか気になってきます。筆者は茨城県出身。そこで茨城から出展している「笠間市」のブースにお邪魔することにしました。
こちらは笠間いなり寿司セット(そば・くるみ・すきやき)。
笠間市は「笠間焼き」の生産地であり、笠間城の城下町として栄えてきた茨城県の中部に位置する地域です。日本三大稲荷のひとつと言われる「笠間稲荷神社」の門前町でもあります。お稲荷さんと言えば「きつね」ですね。きつねの好物だとされる「油揚げ」から「いなり寿司」が名物になったそうです。
笠間稲荷神社前の門前通り商店街は、新しくできたカフェやリピーターが多い和菓子屋など、食べ歩きたくなる店がいっぱい。観光におすすめの地域です。
また笠間市にある「筑波海軍航空隊記念館」では、2013年末に公開された映画『永遠の0』の撮影がおこなわれました。戦争の歴史をのこす貴重な史跡があります。
食や映画、アニメからふるさとを想う
合わせて55の地域が集結した「第二回ふるさと甲子園」。グランプリは、アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台であり、西浦みかんどら焼きを販売する静岡県沼津市に決定しました。
都心でおこなわれる地域のイベントに、これだけ多くの来場者が詰めかけている、今。「食」や「映画」「アニメ」をきっかけに、地域に興味を持つひとたちは今後も増えていくでしょう。都会から地域に働きかける動きも要注目です。