そういえば。わたし(もとくら編集部・立花)の友人に、ラオスを溺愛している友人(男)がおりました。「ラオスの教育を変えるんや!」と関西から上京してきた彼ならではのなまりをそのままに豪語する姿は、頼もしく見えたものです。そんな彼は、なんの因果か、現在は浅草で人力車をひいているそうで。わたしにとってラオスは、友人が目指していた未来に現れる国でしたが、いまは編集長が「ここ、大好き!」と名言する、行ってみたい街のひとつになりました。

(以下、佐野知美)

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もとくら編集部のみんなへ

人生を通してずっとミーハーだと自称してきて、周りのひともそれを認めてくれていました。だから旅先も、ニューヨークやパリ、ホノルルやバリなど、大都市及び有名観光地を好んでいる、と思っていました。

けれど、『灯台もと暮らし』を始めたからでしょうか。それとももともと、古都や遺跡にも興味を持っていたからでしょうか。ラオスのルアンパバーンという小さな街を、私はとても好きになりました。

ルアパバーン

ルアンパバーンの朝は早い。朝5時に部屋を出ると、まだ薄暗い街の中にウロウロと動く影。物売りのおばさま、托鉢に向かうひと、観光客、鳴く鶏、起きる犬、動く猫。

ルアパバーン

この街には80を超える寺院があり、そこにそれぞれ20〜30名ほどの僧が在籍しているといいます。彼らは朝5時半から托鉢に向かう。

その行列はまさに圧巻。多少観光の色はあるとしても、それでも私はラオスでもっとも大規模、世界一かもしれないといわれる規模の托鉢が行われる街の様を、この目で見て感じることが出来てよかったと思っています。

托鉢僧

時代やひとが変わっても、受け継がれていく文化や、根付くなにかがある街。手付かずの自然や、沈む夕陽、美味しいごはん……。

あれ? 

もしかしてこれらって、灯台もと暮らしの地域特集で訪れた街たちと、何ら変わりがないのでは、という想いが頭をかすめたり、かすめなかったり。

ルアパバーン

旅先の街にはすべて「名残惜しめる日数」があると思っていて。それを過ぎると少し飽きがきたりするし、足りないと「もっと居たい」という気持ちになる。

ルアンパバーンの場合は、3泊、いや4泊5日くらいがちょうどいいのではないでしょうか。

時間があったら、「ラオスにいったい何があるというんですか?(村上春樹著)」を読んでみたりして。ゆったりと過ごす日々も、悪くないんじゃないかと、そう思ったルアンパバーンでした。

ルアパバーン

ラオスと佐野さん

ラオスと佐野さん

これまでに旅した国

2016年4月26日〜マレーシア・クアラルンプール

2015年5月5日〜インドネシア・バリ

2016年5月14日〜タイ・チェンマイ

2016年5月23日〜ラオス・ルアンパバーン

2016年5月29日〜ミャンマー・ヤンゴン、バガン

2016年6月6日〜インド・デリー、アグラ

帰国予定

2016年12月末(8月上旬、11月上旬に一時帰国予定あり)

編集長の旅の様子はこちらで発信中

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