身近にあることが当たり前になっているものは、時に、名前を思い出すことさえ難しいことがあります。
このシンプルなデザインのペンはあることが当たり前、生活の一部、いつも見ている景色のような文房具のひとつではないでしょうか。
学校の先生が使っていたり、テレビに映るアナウンサーの手元に置いてあったり、いたるところで見かけるその名は、ぺんてるの「サインペン」。
このサインペンを目にすることはあまりにも多く、それが存在しない生活を想像できません。
使い始めに袋を開けるとつやつやのボディが姿を現し、使いこむと無数の小さな傷がマットな表面を作っていきます。
つやつやのボディなら新鮮な気持ちになり、マットになったボディなら手に馴染み、素朴なデザインは生活にすっと溶け込んでいきます。
景色の中に溶け込んだ「いつものあれ」は私の日々を支える縁の下の力持ち。
ぺんてるのサインペンをうっかり失くした時、景色になっているひとつひとつの存在を見つめてみようと思ったのでした。
写真・文/文具lady. Misa(菅 未里)
この商品について
サインペン/ぺんてる
参考価格:100円(税別)
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