クロッカスは、長く糸状に伸びる雌しべを持つことから、ギリシア語の「krokos(糸)」が名前の語源になるのだそうです。ヨーロッパでは古くから、この花に春の訪れを感じていたそうで、花言葉もそこからきているのだとか。

神話に由来するものが多い花言葉ですが、クロッカスもそのひとつ。ギリシア神話の中には、こんな説話があるそうです。

青年クロッカスは、羊飼いの娘と恋仲だったが、神々の(母親の)反対にあい、悲嘆の挙句、命を落としてしまう。
哀れに思った花の神フローラは、青年をクロッカスの花に変えました。

春の訪れを祝う一方で、想いを寄せる娘との未来を打ち消されてしまった青年の苦悩。愛したことを後悔するほどの、青い春を迎える青年の気持ちは、今も昔も存在しているのでしょうか。

甘みを増して熟れていく果実のように、青く苦い「不幸な恋」もまた、豊かな実りのためには必要なのかもしれませんね。

このお花のこと

名前:クロッカス
種類:アヤメ科クロッカス属
開花時期:3〜4月
花言葉:「信頼」「青春の喜び」「あなたを待っています」「裏切らないで」「不幸な恋」

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