『灯台もと暮らし』編集長である私・伊佐知美が、「北海道札幌に、新しくホテルができます」というニュースを聞いたのは1月末のことでした。
オープンは2月4日。コンセプトは「ロッジやコテージの非日常感と、自宅感をホテルで」。
日本や世界をめぐりながら、いつも「心地よい滞在先」を探している私。札幌駅から南北線で3駅、中島公園駅から徒歩4分という利便性の良いエリアの「ライフスタイルホテル」と聞いて、どこか心浮き立つ自分がいました。
「どんな場所だろう?」と地図を見ながら、1泊2日の旅程で「UNWIND HOTEL & BAR(アンワインド ホテル&バー)」へ向かいます。
チェックインはお好きな席で
「こんにちは」と迎えてくれたのは、マネージャーの大場伸二さんとスタッフの水口恵里さん。
「『UNWIND HOTEL & BAR』へようこそ。まずはチェックイン……ですが、このホテルには決まったレセプションがありません。お好きな席に座ってお待ちください」とにこり。
「好きな席は……」とロビーを見渡し、温かな火が灯る薪ストーブの席を発見。ウェルカムドリンクはちょうど薪ストーブの上で温められていた、スタッフお手製の「アップルサイダー」をチョイス。
チェックインの説明を受けながら、部屋のキーを受け取ります。
「最上階の『BAR IGNIS(バーイグニス)』では、宿泊ゲストが交流できる場として、17:00〜19:00までフリーワインサービスを実施しております。19:30以降は一般のお客さまもいらっしゃる、BARとして営業します」
「お夕食は、館内にはご用意しておりません。札幌の街中のグルメをぜひお楽しみください。またご朝食は、ご指定の時間に部屋までお持ちいたします」
……などなど、簡潔な説明を聞いた最後に、「ご説明は以上です。それでは伊佐さん、『UNWIND HOTEL & BAR』での快適な滞在をおたのしみください!」と再びにこりと笑う水口さん。
まずは部屋へ、行ってみましょう!
「非日常のロッジ感×まるで自分の家」の部屋
案内いただいたのは、25平米の広々としたツインルーム。
「いや、(今回は)ひとりなんです……」とはいわず、広々とした部屋をひとりで存分に楽しむことにします。
さて改めて、「UNWIND HOTEL & BAR」は、ロッジ滞在の魅力を、ホテルのスペックとサービスで提供してくれるライフスタイルホテル。非日常感と自宅さながらのくつろぎを同時に届けてくれる、いいとこ取りがテーマの柱。
その通り、たしかに室内はちょっぴりリッチなキャンプスタイルの「グランピング」を想起させるデザイン。けれど同時にとても落ち着いた雰囲気も提供しており、なんだかこのままベッドに飛び込んで眠りたくなってしまいます。
部屋の中を見渡すと、セパレートのお風呂とトイレ。そして「バルミューダ」ブランドで統一された、ケトルやトースターなどのアメニティが見つかります。良い香りがするファブリックスプレーや、地元のこだわりのコーヒーショップのドリップコーヒー、髪がサラサラになると水口さんお墨付きのシャンプーなど、くつろぎのひとときを演出するアイテムがずらり。
ふとテーブルに目をやると、普段は一般販売している「UNWIND HOTEL & BAR」のオリジナルTシャツと、「ごゆっくりおくつろぎください」と書かれた手紙が一通。スタッフさんの心遣いもちらりとうかがえます。
本来であれば、さて早速札幌観光へ!となるところですが、今回はプレスツアーでおじゃましているため、ちょっぴり他の部屋の様子も偵察へ。
細部まで行き届いたデザインが、新しい会話を生む
部屋のラインナップは、1〜2名用の「ダブルルーム」から、私が今回滞在している2名用の「ツインルーム」、家族や友人で最大6名で楽しめる「ファミリー/フレンドスイートルーム」の3種類。
特筆すべきは、同じ「ダブルルーム」であっても、各部屋ごとに少しずつ意匠が異なっていること。カーテンや壁のデザインなどが工夫されているんです。
各部屋ごとにデザインが違う理由をスタッフさんに聞いたところ、以下のような回答が。
「弊社のお客さまはリピートされる方が多いため、何度通っても新しい出会いがあるようにという願いを込めています。
また、1階や最上階の10階のバーでは、お客さま同士の交流もあるかと思います。そういったときに、部屋のデザインの話が会話を生むきっかけになれば……とも思っています」
「ファミリー/フレンドスイート」は一部屋あたり15,000円〜(曜日や時期によって変動)。この部屋には通常のアメニティのほか、キッチンや食器も特別に完備。たとえば友人グループなど複数人で宿泊すれば、一人あたりの料金はかなりリーズナブルに。長期滞在も視野に入れた滞在が可能になりますね。
夕食の前に、フリーワインで乾杯
最上階のバーにもお邪魔してみましょう。こちらは、もう、写真だけですべてが伝わりますでしょうか。
「UNWIND HOTEL & BAR」の隠れたテーマに、「火の魅力」があります。
最上階には暖炉が。また、冬季は雪のため閉鎖されていますが、5月以降はテラスでの焚き火なども予定されているとか。私が取材した2月時点ではまだ雪が積もっていたため、テラスにはかまくらがつくってありました。
この最上階で北海道産ワインを飲みながら、札幌の夜は更けていきます。あ、もちろん出かけたい方は「すすきの」までも、歩いて行けますよ!
「朝食の合図」はトントン、というノックの音
さて、翌朝です。指定した時間にスタッフさんがノックする音。あとはしん……と静まり返った廊下に出ると、誰もいない部屋の前に、朝食が置いてありました。
早速部屋の中で開けてみると……。
わぁ!
「バルミューダ」のトースターでパンを焼いて。
お湯を沸かして、コーヒーを淹れて……。
朝食の準備ができました!左から「鮭と酒かすのポタージュ」と「ジンギスカンスープカレー」。朝から元気が出ます。うーん、良い香り。
チェックアウトはゆったり11:00
「UNWIND HOTEL & BAR」のコーヒーはとても美味しいんです。なぜなら、札幌のこだわりの飲食店「りたる珈琲」でオリジナルのブレンドをつくっているから。部屋で淹れるだけでなく、ロビーでリクエストすると、いつでも淹れたての珈琲がいただけます。
今後は、食事についてもこういった地元のお店とのコラボレーションを進めていきたい、と目論んでいるとのこと。
また、ロビーの薪ストーブ脇では薪割り体験も可能。海外のお客さまも多く見込んでいることから、こういったプチ体験が、会話の種になりそうです。
「自分が楽しいと思える空間づくりを」と代表の山崎剛さんが語る通り、「UNWIND HOTEL & BAR」には大人の心をくすぐる仕掛けがたくさん。
絨毯やクッションなどの小物、スタッフさんの制服まで、こだわり抜かれたアイテムが空間を埋め尽くしていました。
しかも、Wi-Fiは全館でさくさく。空調も完璧で、なんだか本当に自宅のような快適さ。それでいて、グランピングを思わせる贅沢なつくり……。何よりスタッフさんの距離の取り方がとても心地よい。
マネージャーの大場さんにうかがうと、「マニュアルはないんです。スタッフ1人ひとりに、お客さまとていねいに向き合ってほしいと思っています」と語ります。
運営元のグローバルエージェンツが経営するほかのホテルでは、「5つ星の対応だ」とスタッフのしごとぶりを賞賛する声も多いのだとか。その評判も、納得です。
はじまったばかりの札幌のストーリー
短い札幌滞在。けれど「UNWIND HOTEL & BAR」を拠点に札幌の街を少し歩いて、純粋に「おもしろそうな街だな」と感じました。
じつは、札幌は私の故郷。幼いころに家族で住んでいた街です。円山エリアの「日曜日のクッキー。」や「森彦」「カフェエスキス」など、気になるお店を回ったものの、まだまだ時間は足りません。
マネージャーの大場さんは、じつは「もともとニュージーランドや、北海道・キロロなどのリゾート地で子ども向けのスキー教室を主催していた」経歴を持つ人物。彼がつなぎ役となってこの街の人たちをつなげていく日も、遠くなさそう。
きっと最初にわくわくしたのは、北の大地で街を想って何かアクションする人たちの気配を感じたから、だと思います。
今度はもう少し、ゆっくりと札幌を歩きたい。その時は、ぜひまた「UNWIND HOTEL & BAR」に滞在しよう。そう思いながら、中島公園駅をあとにした伊佐でした。
おまけ:Wi-Fiさくさくの最上階で、ひとりで「移動する編集部@札幌編」を実施していました。
■参考:場所を選ばず仕事をする【移動する編集部】始めています。|灯台もと暮らし
(この記事は、株式会社グローバルエージェンツと協働で製作する記事広告コンテンツです)
このホテルについて
UNWIND HOTEL & BAR(アンワインド ホテル & バー)
住所:北海道札幌市中央区南8条西5丁目289
アクセス:地下鉄南北線「中島公園駅」下車、徒歩4分
電話番号:011-530-6050
参考価格:12,000円/1部屋〜(曜日や時期によって変動)
公式サイトはこちら