東京から飛行機に乗り、船に乗って海を越え、そして港から車で移動すること約15分。海を望む静かな場所に、女性限定の「和泉荘(いずみそう)」は佇んでいます。

女性だけが宿泊できる場所と聞くと、何を思い出しますか。エステですか、スパですか、潮風の香りがするアメニティの充実ですか。いえいえ、ここで楽しめるのは、女将との会話、島暮らしの知恵のおすそ分け、海沿いのバーベキューと、ビュースポットへの気軽な散歩、そしてBarで過ごすひとときです。

島の旅には宿泊が付き物。一人旅でも安心して宿泊できる、女性限定宿の世界を少しのぞいてみませんか。

女性限定の「和泉荘」で楽しめる宿泊者専用Bar

「和泉荘」が女性限定宿としてオープンしたのは2014年春のこと。それまでは一般的な宿として営業していたのですが、「風呂場やトイレの男女兼用が当たり前となっている民宿において、女性でも安心して泊まってほしい」と願う観光協会のスタッフと女将さんが一緒になって新しいプランを考案、女性限定の宿としてリニューアルしました。

和泉荘
Barカウンターに立つ観光協会の千葉さん

こちらのBarも、新しく作ったのではなく宿に昔からあったものを利用して作られました。内装やメニューを少しだけ変えて、ちょっとしっとりした空間に仕上がっています。ポットやソファ、毛布などに歴史を感じて思わずほっこり。レトロ可愛いとはこのこと? と思わず声が出てしまいます。

和泉荘の内装

おいしい梅酒

窓の外はすぐ海です。夕焼けを眺めながら「私が2014年6月21日に作った おいしい梅酒」をロックでいただく……なんて時間はいかがでしょう。

和泉荘

ちなみにおつまみのお皿はヒオウギ貝という名前の、隠岐で採れる貝。この鮮やかな色は、着色をしたものではなく自然そのままの色。何色が出てくるかはその日のお楽しみです。

和泉荘

灯りを消すと、少し薄暗くなって雰囲気が変わります。思わず「あちらの方に、お酒を」なんて言ってみたくなりますね。女性専用宿ですけれど。

海士町の魅力が堪能できる「島宿」

「和泉荘」の魅力はBarだけではありません。

島根県海士町
「和泉荘」の女将・ちをりさんがお出迎え

そもそも「島宿」とは、海士町観光協会のスタッフの方々がおすすめする海士町内の宿のことを指します。

「和泉荘」の他にも、自給自足の島暮らしが体験できる「民宿 但馬屋(たじまや)」や、古民家を改装した1日1組限定の「小崎荘」、創作料理が楽しめる「お泊り処 なかむら」など、全4軒の宿が海士町観光協会の「島宿」として公式サイトでも紹介されています。

■参考:海士の島旅(海士町観光協会)

先程Barカウンターに立つ姿をちらりとお見せしましたが、こちらの「和泉荘」の担当者は海士町観光協会の千葉さんという女性。そのおかげか、宿で使われずに押し入れに眠っていた枕カバーを再利用してティッシュケースを作ったりと、部屋の随所に女性らしい気遣いが見られます。

和泉荘の部屋の様子
部屋の様子
手作りのティッシュケース
観光協会の千葉さんが作ったティッシュケース

今回は「和泉荘」のご紹介ですが、他の「島宿」を渡り歩くのも海士町の楽しみ方の1つかもしれません。

島ならではのアクティビティも楽しもう

せっかく島に来たならば、この土地ならではのアクティビティも楽しみたいもの。女将さんにお弁当を作ってもらって、島の人気のビュースポット「明屋海岸」の「ハート岩」までお散歩してもいいですし、海沿いでバーベキューをするのもおすすめです。

「和泉荘」なら、夕食を海鮮バーベキューにすることもできます。観光協会の方が準備や片付けをしてくれるので、女性だけでも手軽に楽しめますよ。希望される方はぜひ問い合わせてみてください。

但馬屋の部屋からの眺望
部屋からの眺めの一例。目の前に海が広がります。

女性の島旅なら、ぜひ「和泉荘」へ

いかがでしたでしょうか。旅は地元の方との交流も1つの醍醐味です。島根県海士町を旅するなら、「和泉荘」もぜひ候補に。

宿の情報

島宿 和泉荘(いずみそう)
住所:島根県隠岐郡海士町豊田147
電話番号:08514-2-0547
アクセス:菱浦港より車で15分
参考価格:1泊2食付 9,500円~ (2名以上で利用なら9,000円~)
予約問い合わせ先:海士町観光協会  08514-2-0101

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海士町

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