その昔、茨城県はつくばの大穂地区は日本一のほうき生産地だったそう。けれど、今はほんの数軒を残すのみ……。ほうきの素材として江戸時代から親しまれてきた「ホウキモロコシ」を栽培し、ゼロからの制作に勤しんでいるのは「つくばの工房」だけとなりました。
「ホウキモロコシ」を選別し、同じ長さのものを揃え、先端を束ねて作る手しごとのほうき。一番やわらかい先端部分を残して作るから、穂先でフローリングや家具を傷つけることがありません。
使って捨てる掃除道具は、たしかに便利かもしれないけれど、何度使ってもなくならない「はまぐりブラシ」の温もりも忘れたくはありません。
(イラスト/Osugi)
この商品の情報
つくばのほうき工房(茨城県)
参考価格:蛤(はまぐり)ブラシ 4000円(税別)
取材協力:てしごと舎(や) kuraso