2015年5月31日、夏の日差しを思わせる休日の昼下がりに、東京は入谷でひとつのイベントが開催されました。
その名も「編集女子が『私らしく生きるため』の旅コンテンツ作戦会議」。旅と日常をつなぐ、旅好きな女性のためのメディア「ことりっぷ」と、これからの暮らしを考えるウェブメディア「灯台もと暮らし」のコラボイベントです。
旅好き女子によるトークセッションや、ことりっぷを模したオリジナルのお弁当、笑顔のドリンクユニット「Uchila」が作るレモネード・サングリアなどを楽しむ懇親会……イベント当日のあれこれを、レポート記事の形でお届けします!
会場は夢が始まる「SOOO dramatic!」
この日の会場は、日比谷線入谷駅から徒歩1分のレンタルスペース「SOOO dramatic!」。東京の東側を盛り上げたいと、2015年4月にオープンしたばかりのこちらは、大きな通りに面した日当たりのよい素敵な立地。5月末に吹く爽やかな風が、会場を明るく彩ります。
まずは会場セッティング。会場に早めにいらっしゃった方には、ドリンクユニット「Uchila」のウェルカムドリンクを配ります。この日も暑かったですからね〜。冷たい飲み物で喉を潤しつつ、イベントの始まりを待ちましょう。
会場には書籍のことりっぷはもちろん、2015年5月に最新号が発売されたばかりの「ことりっぷマガジン」や、企業とのコラボグッズなどたくさんの商品を並べました。(ことりっぷ編集部さん、ご協力いただきありがとうございます!)
ゲストはことりっぷ編集者の中村あゆみさん
この日登壇してくださったのは、ことりっぷ立ち上げ時から編集に関わっている中村あゆみさん。ご自身も旅が大好きで、ことりっぷパリの制作時期には、プライベートでもパリに足繁く通ってしまっていたとか。
これまで、ことりっぷの書籍やマガジンの編集者として、たくさんの「旅コンテンツ」を生み出してきた方です。
この日は満員御礼。ドキドキ、わくわく……さて、イベントのメインである、トークセッションではどんな話が聞けるかな?
印象的だったエピソードを、少しだけご紹介いたしましょう。
ことりっぷ編集部について
中村 ことりっぷは20代〜30代の女性をターゲットとしたガイドブック。現在は、書籍、マガジン、ウェブ、アプリなど、さまざまなチャネルで情報を発信しています。創刊の背景には、「女性は旅先で着るものや、バッグなどさまざまなものにこだわるのに、なぜ旅のお供のガイドブックにはこだわれないんだろう?」という疑問がありました。
ことりっぷは、従来のガイドブックに比べると4分の1ほどの情報量しか載っていません。それは、ターゲットに対して本当におすすめできるものだけに絞っているから。情報の取捨選択は難しいけれど、「カワイイ」「ヘルシー」などのキーワードに気を付けたりと、常に女性に喜んでもらえる情報を載せることを心がけています。
佐野 ことりっぷは、軽くて小さくて、持ち歩きやすいですよね。なぜこの形なんですか?
中村 女性は、旅先であっても化粧ポーチやペットボトルなど、荷物が多いですよね。その中で邪魔にならないサイズにしたかったという思いがあります。見た目も、観光地の写真が表紙に載っているいわゆるガイドブック! なイメージのものではなく、和柄ベースだったり、帯に目を引く写真を載せたりと工夫しています。
ことりっぷは手で持った時に地名が隠れる仕様になっています。電車内やカフェなどで、自分の手帳を見ているかのように自然に持てるようにという配慮ですが、これも創刊当時としては非常に珍しい試みで。
佐野 今ではことりっぷに似た女性向けのガイドブックや旅行雑誌を多く見かけるようになりましたが、創刊は2008年、今から7年も前なんですもんね。今言っていただいた試みのすべてが挑戦だったのだと思います。
中村 そうですね。社内で企画を通すために女性社員にアンケートを取ったりして。色々と苦労した思い出もありますね!
佐野 なるほど。今、国内55点、海外35点のことりっぷが発売されていますが、次に出すことりっぷのエリアはどこなんですか? って聞いたら答えてくれますか(笑)?
中村 ……それは秘密です♡(笑)
旅が好きなら、旅を発信する仕事に就ける?
佐野 旅が好きで、旅の発信を仕事にしたいという人は、どうすればいいんでしょう?
中村 ことりっぷ編集部のような、すでに旅の発信を生業としている組織に入るのももちろんいいですが、私は「個人発信」も手段のひとつとして、とてもいいんじゃないかなと最近は思っていますね。つまり、ブログを書くということ。
佐野 最近は、発信力を持った個人がプレスツアーに呼ばれることもあると言いますもんね。
中村 そうですね。写真がキレイだとか、どこかのエリアに詳しいとか、なにか強みがあるとすごくいいと思います。ことりっぷ編集部にいると、「どれくらい取材旅行に出られるんですか」とよく聞かれるんですが、私たちはあくまでも編集者なので、現場に行って文章を書いたり写真を撮ったりということがそこまで多いわけではないんです。
記事を書くことや撮影は現地の方にお願いすることもありますし、編集プロダクションさんに制作をお願いすることもあります。その対象として個人の方にという流れは加速するのかなと思うので、旅を仕事にしたいという方はぜひ個人での発信を考えてみてほしいですね。
やっぱり旅が好きだから、私たちは旅と共に生きたい
佐野 私は、旅が好きだから旅なしの人生なんて考えられない。特に海外旅行が大好きで、しばらく日本に居つづけると息苦しくなってくるし(笑)、何を買っても「あ〜、◯万円あれば◯◯に旅行に行けたな……」とかって思っちゃいます。
中村 ちょっと分かるかも(笑)。私も、3万円あれば台湾に行けたかなって思ったりしますよ。
佐野 旅の魅力って、何なんでしょうね?
中村 やっぱりリフレッシュに尽きるかなって。自分の知らない世界を見てみたいし、行けるならどこへでも行ってみたい。旅は元気の源だと思うので、これからも旅は続けたいですね。
※当日のトークセッションは、約2時間。これ以外にも楽しい旅談義はたくさんありました♡
懇親会のランチは「ことりっぷオリジナル駅弁」
さて、この日のイベントの開催時刻はお昼。ちょうどランチタイムに重なっていたため、トークセッション後の懇親会には、フード・ケータリングをお願いしました。2015年9月に神保町にオープンする予定の「未来食堂」さんが、デザイナーの倉又さんと一緒に作ってくれたのは……なんと、オリジナルの駅弁!
会場の入谷は、さまざまな旅のはじまりの地・上野にほど近い地、ということで、旅をコンセプトにしたお弁当作りをしてくださったのです。お弁当ができるまでの詳しいエピソードは、こちらをご覧ください。
■参考:ことりっぷ✕灯台もと暮らし『編集女子が“私らしく生きるため”の旅コンテンツ作戦会議』ケータリングを担当しました | 未来食堂日記(飲食店開業日記)
駅弁は3種類。土地によって見た目も味も変わるため、早い者勝ちで選んでいただきました。
デザートもありますよ〜!
「Uchila」のサングリアや、カクテル、ベトナムのチェーをイメージした変わり種ドリンクや、デザート・ドリンクなどバリエーション豊かにご用意♪
前回に引き続き、キリンオフホワイトも協賛していただいています!
■参考:裸足で飲みたい私の飲み物。オレンジ香る「キリン オフホワイト」 | 灯台もと暮らし
当日の感想
アンケートを取ったのですが、回収してびっくり。満足、大満足の方が多く、スタッフ一同涙。来てくださった方々、ありがとうございました。当日のアンケートから少し感想を抜粋します。
- ことりっぷ製作の裏側を知れて良かった!
- 話し手のテンポがよくて、2時間があっと言う間だった。
- モデレーターとゲストの2人の世界だけではなく、会場全体を巻き込む雰囲気がよかった。
- 旅、食(個々に!)、ドリンク、こだわりのユニットが組み合わさり、満足度◎でした。
- いろんな人としゃべることができた。
- 旅というテーマにときめいたのはもちろん、「女性の働き方」&「好きで生きていく」ことについて刺激をいただきました。
ハッシュタグ「#編集女子」もちょっと拝見♪
本日11時より暮らしを考えるメディア「灯台もと暮らし」さんとことりっぷの対談イベントが始まります。 テーマは「旅コンテンツのつくり方」。 ただいま準備真っ最中です。#ことりっぷ #編集女子 pic.twitter.com/ckCso4bFhx
— ことりっぷ (@cotrip_twi) 2015, 5月 31
灯台もと暮らしさんとの対談イベント「旅コンテンツのつくり方」。 ケータリングは「未来食堂」さんより、3種のお弁当をご用意しております。ことりっぷの表紙柄を使ったオリジナル、かわいいです♪ #ことりっぷ #編集女子 pic.twitter.com/rGg1Oq24Ck — ことりっぷ (@cotrip_twi) 2015, 5月 31
灯台もと暮らしさんとことりっぷさんとイベント!女子力がたかまりそう。#編集女子 @ SOOO dramatic & reboot https://t.co/V4lJ3NQ9fF
— 磯部俊哉 「アセナビ」 (@asenavi_toshi) 2015, 5月 31
ことりっぷさんのお話が面白い。 旅行に行っても全て周りきれるわけではない、手に持った時にフィットする、マップルの1/4くらいの情報量、持って恥ずかしくないガイドブック。。。 #編集女子 pic.twitter.com/o1j2kjGvME — あらかわもえ。(ちみん) (@chimiiiiin) 2015, 5月 31
ことりっぷは手に持った時にガイドブック感がでないように、手帳を持っているような感じにしている。 ガイドブックをひろげて歩くことを恥ずかしいと思う人も多いとのこと。 確かにミーハー感が出てしまいますよね。 #編集女子
— Yusuke Kodera (@deko_you) 2015, 5月 31
ことりっぷ中村さんにとっての編集の面白さとは。モノづくりが好き。企画を立てて形にしていけること。 #編集女子 — 木村すらいむ (@kimu3_slime) 2015, 5月 31
お弁当がかわいくて、おいしくて(о´∀`о) #編集女子 pic.twitter.com/wFOKjvjn46
— peco (@pikapeco) 2015, 5月 31
飲み物も、駅弁(旅がテーマだから)もオリジナル。美味しいし、こだわりをすごく感じた&このイベントを楽しんで作ってるのが伝わってきた。ドリンクは「Uchila」さん、お弁当は「未来食堂」さん。#編集女子 pic.twitter.com/HUrdcd9cUZ — ayaco (@ayacok) 2015, 5月 31
@ayacok: お弁当はことりっぷをモチーフにデザインされ細かいとこまでこだわって作られていてかわいい。大阪、トルコ・イスタンブール、台湾・台北の3種。わたしは台北をチョイス。お品書きがまた可愛くて…ずるいよ。 #編集女子 pic.twitter.com/t2RkD6z6lc
— ayaco (@ayacok) 2015, 5月 31
編集長の佐野さんをはじめ、「灯台もと暮らし」の皆様、ゲストの「ことりっぷ」編集部の中村あゆみさん、お弁当を作ってくださった「未来食堂」さん、同じくドリンクを作ってくださった「Uchila」さん、昨日はありがとうございました!#編集女子 pic.twitter.com/LLSWC17Uok — まさやま (@masa_0002) 2015, 6月 1
当日お越しいただいたみなさま、ことりっぷ編集部のみなさま、本当にありがとうございました!
(トップ画像撮影:ことりっぷ編集部)
さてさて、次回は「食コンテンツ作戦会議」です!
■参考:【告知】6/20(土)編集女子が「私らしく生きるための」食コンテンツ作戦会議を開催します! | 灯台もと暮らし
■ゲスト
からだも“おいしい”ごはん、つくります「MOMOE」代表 稲垣晴代さん
■日時
6月20日(土)16:30〜19:30(トークセッション+懇親会)
■場所
上野「いいオフィス」
住所:東京都台東区東上野2-18-7 共同ビル 3F
■参加申し込み