背筋が伸びるような都会の改札も好きだけど、ゆったりした時間が流れる田舎の駅舎も心地いい。

私の部屋には「もりのえき」という駅舎があります。

この駅舎は鉛筆削り。赤い屋根に手を添えてゆっくりゆっくりレバーを回すと削りたての木が香ります。

鉛筆を削るという行為はある種の儀式で、新品の鉛筆には命を吹き込み、使用途中の鉛筆とはどんな言葉を紡ぎだそうかと話し合う、特別な時間。

「もりのえき」は普通の鉛筆を削ることにも向いていますが、芯が柔らかい色鉛筆も細く削りだしてくれます。

色鉛筆を削れない鉛筆削りが多くあるなか、細く削りだせる機能までついた贅沢な一品。細かな作業をできるようになった大人のためにある、鉛筆削りのよう。

レバーを回す手ごたえも心地よくて、鉛筆を削る時間さえもひとつの楽しみになる。そんな使い方ができるのは、この「もりのえき」だからかもしれません。

写真・文/Misa(文具lady. )

この商品について

もりのえき(鉛筆削り)/カール事務器株式会社 
参考価格:3,000円+税
公式HP:http://www.carl.co.jp/item/CMS-200.html

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