人と人との関わりを散々かき回して何の「なおし」もせずにトンズラ、なんていうことが、泥沼化した女子同士のコミュニティ内で起こっていた時期があります。

また、大学生の頃、入りたてのアルバイトの子が手続きをして3日で来なくなった、とか、出したものを「なおさ」ず、食べ散らかしたり放ったりして何故か身辺を「なおせ」ないという、年齢に不相応な振る舞いをしでかしたこともあるかもしれません。

人間関係にしても物理的な状態にしても、散らかしたら必ず「なおす」。当たり前のようでいて、実はできていないかもしれません。かんぺきな元の状態には戻せなくても、「なおそ」うとするその姿を、見ている人はどこかに必ずいるはずです。

もちろん好き勝手散らかすのは、若気の至りでもあります。でも「なおそ」うとしなかったツケは、年をとれば取るほど苦く重いということも、肝に銘じ無ければと思います。

お国ことば解説

なおす:主に西日本で使われる「片付ける」の意味。かつては東日本でも「片付ける」「整理整頓する」の意味で使われていたと言われている。

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