「沖縄に来ませんか?」
そう誘っていただいた時に思い浮かべたのは、
いつか足を運んだ沖縄北部や宮古島の、
碧くて蒼くて青い、空や海や太陽を反射する水しぶきでした。
つまり、夏。夏の具現化のような景色たち。
「多拠点居住と移住について、話してほしい」。
けれどイベント登壇という名目で私を誘ってくださったのは、
どうやらソレではない、内陸中心の沖縄市・コザエリアの方々でした。
コザには、「スタートアップカフェコザ」という名のコワーキングスペースがあり、
Wi-Fiはさくさく、3Dプリンターが集まるラボまであったりするのだとか。
私の知らない、まだ見ぬ沖縄。
コザで暮らしたら、いったいどんな毎日が待っているんだろう?
「イベント登壇のついでに、ちょっぴり住んでもいいですか?」
突然の私のお願いを、沖縄市の方々が快諾してくださったことから、
伊佐知美の短期沖縄ライフは始まります。
この記事は、そのときに見た景色のおすそ分けです。
コザは異国の空気を感じる不思議な場所
沖縄市・コザは、ここ。
那覇空港から40分ほど車を飛ばすと、見えてくる。人口約14万人の街です。
到着すると、ちょっぴり不思議な雰囲気の商店街がお出迎えしてくれます。
1975年に沖縄県で一番最初にアーケード街化したという「一番街」は、最近リニューアルしてきれいになったそう。
そこに佇むのが、「スタートアップカフェコザ」。起業支援施設であり、沖縄移住応援WEBマガジン「おきなわマグネット」の編集長もこちらで毎日作業をしているようです。
コーヒーが飲めたり、講座が受けられたり、月額1,000円(!)でコワーキングスペースとして利用できたり。
色々な使い方ができる都会的な空間は、まるで東京みたい。正面には3Dプリンターやレーザーカッターが設置された、「オキナワミライファクトリー」という、モノづくり用の部屋もありました。(スタートアップカフェコザの方が趣味で集めた3Dプリンターが、いくつもあるというから驚きです……)
また最近は、近隣に新しいお店も少しずつ増えてきたといいます。
「Arcade Resort Okinawa HOTEL&CAFE」もそのひとつ。入り口付近を通ると、あまりのおしゃれさに誰もが二度見。
1階がCAFE、2・3階がゲストルーム、屋上には夕陽を見渡せるスペースがあるのだとか。
人気の宿泊施設のため、残念ながら今回は宿泊できなかったのですが、一緒に出張していた「ジモコロ」「BAMP」編集長の徳谷柿次郎さんとランチタイムにちらりとお邪魔。
ランチの食事・デザート提供を担当しているのは、沖縄在住の料理ユニット「ニュー夜明け」。
もともと東京でフォトグラファー、映画監督アシスタントをしていた朝比奈さんと宮城さんのペアが作る料理は、味はもちろん見た目の鮮やかさが何よりのウリ。
スパイスやハーブをふんだんに使ったヴィーガンランチや、バターや砂糖、火を一切使わないロースイーツデザートは必食です。また訪れたいお店になりました。夜はバー営業もしているのだとか!
夜になると違う顔
コザは日帰りではなく、ぜひ1泊で訪れてほしい街。なぜなら夜は昼間とはまったく違う顔を見せる街だから。
控えめに言って、そこは海外! 米軍基地の入り口がすぐ近くにある影響で、なんだか本当にアメリカみたい。昼間はあんなに静かだったのに……。
地元のひとが訪れる喫茶店でタコスとオリオンビールをいただいて、夜はバーで一杯。(ストリップもあったよ!)シーシャカフェでシーシャを嗜みながら、米軍たちと踊る夜──。
私はいったい何をしているんだ! 楽しかったぞ!(笑)
かわいいカフェRoguii(ロギ)へ
……さて。翌朝はブランチを兼ねて、コザから車で10分ほど行った先の与儀エリアへ。
小高い丘を上った先に佇むカフェ「Roguii(ロギ)」でブランチ。
途中で海がちらりと見えました。ご飯を食べたら、ちょっぴり海へ行ってみようかな、なんて思いながら、かわいい器や店内をじっくり見ます。
沖縄本島の真ん中だから、思い立ってどこへでも行ける
コザエリア滞在の良いところは、沖縄本島の真ん中に位置しているから、車があれば思い立っていつでもどこへでも行けること。
私は当日予約で、1日3,000円ほどでレンタカーを借りました。
そしてこの日はお隣のうるま市までドライブ。途中、通りすがりのオープンテラスのカフェでトロピカルなジュースを飲んだり、車を停めて海でパチャパチャ遊んでみたり。
ゆったりじっくり、急がない沖縄の旅を堪能しました。帰ったらすぐにシャワーを浴びられるし、コザ、便利。
首里城や美ら海水族館、恩納村やひめゆりの塔……ガイドブックで一番に出てくる、いわゆる沖縄の風景ももちろん大好きです。
でも、コザには沖縄で暮らしている人たちの風景が広がっていた。それに触れられたのが、一番よかったなぁと思う私です。
またぜひ訪れてみたいなと思う街になりました。今度は編集部のみんなも、一緒に来てもらいたいなと思いながら、空港へ──。
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(この記事は、沖縄県沖縄市と協働で製作する記事広告コンテンツです)
文章・写真/伊佐知美