人生は、よく登山に例えられますよね。
早くから人生の目標が定まっているひともいますが、自分が登る山がどのくらいの高さで、どんな形をしているのかわからない方のほうが多いのではないでしょうか。
ぼくら編集部は宮崎県へ取材に訪れた際に、九州南部に連なる霧島山の最高峰「韓国岳」に登りました。鹿児島県霧島市、宮崎県えびの市、小林市の境界にまたがる山です。
登山当日は生憎の天候。山道は10m先にいるひとの姿も霞むような霧に包まれていました。歩いていく道の先がほとんど見えなかったのです。快晴で視界良好、かつ初級者・中級者・上級者・冒険家用といったルートも選べると、登山も人生も楽になりそうなのに……。
人生は、思い通りに歩もうとしても、きっと一筋縄ではいかないんですね。
視界が遮られていても山のてっぺんが見えなくても、休憩をこまめに取って、少しずつ登っていけば大丈夫。ちゃんと登頂できました。
下山中、空の機嫌が良くなった瞬間に撮った、今日の一枚。登りきったからこそ望めた景色だと思っています。