東海道線に揺られて平塚を過ぎた辺りから、電車内の雰囲気はゆるやかに変化を始めます。

「すっかり遠くまできたな」と思い、窓の外を振り返ると、目の前に広がる太平洋。ススキ色に輝く水面の様子に、秋色の海を見つけた朝でした。

湯河原・熱海へとつながる真鶴半島一帯の景色は、忘れてかけていた海と山から成るこの島の輪郭を、思い出させてくれます。