「ありがとう」と「ごめんなさい」は言って当たり前の挨拶です。けれど、なぜだか近しいひとになればなるほど、伝えることを怠ってしまう言葉でもあります。
西日本で聞く「だんだん」という挨拶は、「ありがとう」という意味なんだそうで。どうしてだか、「ありがとう」より言いやすそうに感じます。それはわたしが島根のひとではないからかもしれないけれど、「だんだん」という言葉からは、深々とお辞儀をする様子が浮かんでくる不思議。
気恥ずかしいけど、改めて声に出して言いたい「だんだん」。お辞儀もしつつ、目を見て言いたい言葉です。
お国ことば解説
だんだん:ありがとう、いつもいろいろありがとうの意。島根県、広島県、四国の一部で使われる。地域によっては「だんだん」は「いつもいろいろ」の部分だけを表し「だんだんありがとう」と表現することもある。