ああ、またミスをやらかした、と頭を抱える。
失敗した、と思わず顔を伏せる。
何か自分に落ち度があることをしでかしてしまったとき、心のみぞおちあたりが、ぐんと重たくなる感覚になります。急に周りの風景が暗くぼやけて体がだるくなり、自分はダメ人間だ……という自己嫌悪が始まってしまいます。
でも、多少の失敗はべっちょない。気にしているひまがあったら、何とかする方法を考えなくちゃ。
いつまでも後悔を引きずるのではなく、前を向くことを思い出させてくれる「べっちょない」という気構えが、また新しいチャンスをくれるはずです。
お国ことば解説
べっちょない:兵庫県を中心に話されている播州(はりま)弁で、大丈夫だ、問題ない、の意味。「別状ない」がなまったものと言われる。