今日の一本。第8回目はこちらの記事。

これからの移住対策は「人の奪い合い」ではなく「関係人口をどれだけ作れるか」 : まだ東京で消耗してるの?

今ってどの自治体も移住促進に取り組んでいるんですよ。でも、これって基本的に「奪い合い」じゃないですか。人口が減っていくなかで奪い合いをしても、あんまり未来がない感じがしているんです。

そんな疑問を持っていたなかで、とある打ち合わせのなかで林さんが「これからは移住人口だけではなく、関係人口をどれだけ作れるかが大切になる」というお話をしてくださいました。

引用元:これからの移住対策は「人の奪い合い」ではなく「関係人口をどれだけ作れるか」 : まだ東京で消耗してるの?

高知県に移住した著名ブロガー・イケダハヤトさんの記事。

この記事内に出てくる「関係人口」という言葉が、非常に明確でわかりやすい表現でした。

例えば、とある地域にあるブドウ農園。そこが、インターネットなどで情報発信をしていきながら、農園のオンラインコミュニティのようなものを作ったとします。

そして、収穫の時期には「ブドウ農園の葡萄が実ったから、ぜひこの機会に食べに来てください。」や、「美味しいワインができたので発送します。」など情報発信していったらどうなるでしょうか。

きっと、コミュニティに属している人たちは、常日頃から農園の情報に触れることで、その地域の事が自然と気になってきて応援したくなってしまうはずです。

他にも農園に関わることだけではなく、農園で飼っている動物たちの成長や、その農園のご家族の変化も紹介していってもいいのかもしれません、もちろん、地域の行事なども積極的に発信していっても良いと思います。

東京や違う地域にいながらでも、その地域を常に追っていけるようになれば、自然とブドウ農園を通してその地域の関係人口は増えていき、決して移住者が増加しなくても、地域は活性化していくはずです。

どこかに移住したり、拠点として新たな住居を構えるということは、とても心理的なハードルが高く、勇気が必要です。

しかし、関係人口になるだけであれば、そこまでハードルは高くありません。所得が多い人ほど、いくつもの地域と関係を持つこともでき、関係人口は上限が無いため、いくらでも増やしていくことが可能です。もちろん日本人に限らず、海外に住む方だっていいはずです。

メディアとしてのより良い情報の伝え方とは何かを日々考えながら、この「灯台もと暮らし」も地域の関係人口を増やす一助となれるような情報発信をしていけるよう、運営していきたいと思います。